JSED 日本摂食障害学会
 
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新理事長就任のご挨拶

大阪市立大学大学院医学研究科神経精神医学教授 切池信夫

 この度私は、平成23年9月3日の日本摂食障害学会理事会にて理事長に再任されました。引き続き今後3年間理事長として日本摂食障害学会の発展に力を尽くしたいと考えております。

  本学会は、平成9年に末松弘行先生を中心に日本摂食障害研究会として発足し、事務局は東大心療内科(久保木富房教授)に設置されました。その後第8 回目の研究会が九州(久保千春教授)で開催された時、学会への移行が了承されました。
そして平成17年10月に理事長として中井義勝先生が就任され、最初の日本摂食障害学会が大阪市大(切池信夫)で開催され、多くの参加者を得て成功裡に終えました。その後毎年一回学術総会が開催され年々参加者も増加し、学会員も医師を中心に臨床心理士、看護師、教員など少しずつ増加してきています。そして平成20年10月より私が理事長を拝命し、現在に至っています。

  摂食障害の患者数は、欧米において横ばい状態といわれていますが、日本では全国規模の調査の実施が難しく、正確なデータはなく明らかではありません。ただ最近の日常臨床における際立った特徴として、摂食障害患者が思春期から青年期の女性だけでなく、前思春期の児童から既婚後の主婦まで年齢層に拡がりをみせて増加しています。そしてこれらの患者は、低体重や体重減少を訴えて小児科や内科あるいは心療内科、無月経を主訴として産婦人科、精神症状や問題行動を主訴として精神科を受診します。また身体的に生命の危険のある場合は救急病院に入院します。したがって摂食障害の治療は各科の医師が連携して行なう必要があります。しかし現実には、摂食障害を診られる医師や専門とする医師、摂食障害患者を治療する施設が少なく、患者さんらのニーズに応えられていません。このような現状を打破するために、摂食障害についての正しい知識と理解に向けての啓発、摂食障害を診られる医師やパラメディカルの増加、研究面では摂食障害の病因や病態の解明、治療法の開発、摂食障害の予防法の開発、さらに地域での治療ネットワークの構築、摂食障害センターの設立など、今後解決すべき課題が多くあります。

  本学会が、このような時代のニーズに応えて発展していくよう、会員の皆様方のご協力、ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

平成23年9月

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